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Vol.7 丹誠込めれば、資格も育つ!

■資格は生きている!

 こんにちわ。10月に入ってすっかり過ごしやすい気候になりましたね。「食欲の秋」「芸術の秋」、秋は何をするにも意欲的になれる季節。資格ブログ的には「勉学の秋」といきたいところです。

 で、今回のテーマは「資格を育てる」。

 育つんですよ、資格って。生き物ですから(笑)。丹誠込めて育てれば、やがて大輪の花を咲かせ、次、また次につながる種をどんどん生み出してくれることもあります。逆にきちんと活かしてあげないと、死んでいるのも同然に。では、上手に育てるにはどうしたらいいのでしょう? それには大きく2つの方法があります。植物の育て方に例えると、

1:ひとつの種(資格)を丹念に育てて大きな木にしていく方法。
2:ひとつの種から株分けをして栽培面積を広げていく方法。

 があります。今回は「1」について考えてみましょう。

■級分けされた資格なら、いずれ頂点を目指してみよう

 資格の種類には、美容師や司法試験のように、一度の合格で資格ホルダーを名乗れるタイプのものと、3級、2級、1級…といった具合にランク分けがされていて、同じ資格の中で、順次高いレベルを狙っていけるものがあります。まずは、このランク分けされた資格の上位級を次々に取得していくのが、資格栽培(?)初心者さんにうってつけの方法です。ここでは、おなじみの日商簿記検定を具体例として見てみましょう。

 4~1級に分かれているこの資格、まず4級は超ベーシックレベル。これから経理の仕事に携わろうという人、簿記の基礎を知りたいという人が小手調べに挑戦する、“プレ簿記検定”とも言えるランクです。履歴書に書いて意味をなすのは、商業簿記の理解が進み財務諸表を作成できる3級合格者から。これで企業の経理スタッフレベル。担当業務を体系立てて理解したり、ブログの2回目でお話しした「資格で仕事の棚卸し」をするのにもってこいのランクです。さらに2級は、工業簿記の知識も加わり企業の財務管理まで担当できるレベル。いよいよ転職市場で威力を発揮する資格へと成長していきます。仕上げの1級は経営者レベルといわれていて、合格率も1割程度の難関に。ここまで頑張れば税理士の受験資格が得られるなど、うれしいプレゼントも。4級からスタートすれば2年ぐらいかかる道のりではありますが、ここまでくれば、周囲の評価が格段に変わってくることで、「本当に資格が大きく育ったなぁ」と感無量になってしまうはず。資格を育てることの意義が、ひとつの資格で実感できるのです。

■資格を育てれば生涯成長し続けられる

 ここまでを、資格栽培の第1期としましょう。あなたの持つ資格は、すでに大きく花開いているはずです。けれどこの先、育った資格の木がさらに枝葉を広げ、たわわな果実を実らす可能性があるとしたら? ガーデニングに夢中になった経験のある人はおわかりかと思いますが、「是が非でもそこまで育ててみたい!」と思うのではないでしょうか?

 それでは、日商簿記1級を取得したことで得た税理士の受験資格。まずはこれを、あなたの資格の木に接ぎ木してみましょう。育てるのは少々難しい(難関資格)ですが、取得できれば独立開業主として、生涯安定した収入を得られる可能性も出てきます。枯れる確立がかなり低い木に成長したというわけです。税理士以外でも、会計学に特化する公認会計士を目指してもいいですし、コンサルティングの分野に興味があるなら社会保険労務士や中小企業診断士を取得してもいい。さらに、グローバルビジネスに興味があるなら、CPA(米国公認会計士)に挑戦する方法もあるし、逆に組織人としての足場を固めたいなら、簿記検定と並ぶ2大簿記資格の片翼・全経簿記能力検定も取得し、「とにかく自分は帳簿のスペシャリストなのだ」とアピールする方法だってあります。

 簿記1級取得者は、会計や経営の知識をすでに身につけているので、たとえ難関と言われている資格でも、ゼロから始める人に比べたら学習上は格段に有利。素養がある分、知識を関連づけて学べるので(つまり資格の育て方のコツをすでに知っているので)、新たに取得した資格を実務レベルに消化するまでのスピードも、加速度的に早くなっていきます。

 こういった栽培方法のベースになる資格を、わたしは「わらしべ長者資格」と呼んでいます。小さく始めても、丹念に手をかければ大きく育て上げることができるという意味です。福祉業界なら「医療事務系資格」や「ホームヘルパー」、ビジネスコンピューティングの分野なら「初級アドミニストレーター」がそれに該当しますし、人気のアドバイザー系資格の中でも「余暇生活開発士」などは、今後わらしべ長者資格にカテゴライズされていくのでは、と睨んでいます。

 資格とともに成長する人生。次回は「株分けで資格を育てる方法」についてお話しします。お楽しみに(^-^)。


今回のまとめ

●資格は生きている。手をかければ成長し、花も実もつけるが、間違った育て方をしたりきちんと活用していないと死んでしまう。

●級別にランク分けされている資格は、できる限り最上級を目指してみる。蓄えられた知識や周囲の評価が格段に変わり、次のステップに踏み出しやすくなる。

●さらに関連資格に目を向けることで、資格は枝葉を広げ、自分自身がより大きく成長できる可能性をもたらしてくれる。


阿部志穂

学び
資格趣味大学・大学院留学


2005-10-11 11:13  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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