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Vol.17 おケイコで実現!人に感謝される仕事

 視点を“おケイコ”にまで広げたこのブログ。ここ数回は「おケイコを仕事につなげる」をテーマにしていますが、「いくら小さいことからはじめてOKと言われても、独立開業主になるには抵抗が…」という人も多いはず。そこで今回は、求人が多く安定性も高いといわれる業界で、これまで続けてきたおケイコや好きなこと、得意なことを活かして働くヒントを紹介したいと思います。

■一見、カタそう? 実は柔軟性の高い介護福祉業界

 ニーズが高くて将来性もあって、好きや得意が活かせる…そんな都合のいい仕事が果たしてあるのか?ですか? はい、あるんです。しかもその業界で働くと、人に喜ばれ、感謝されるといううれしいオマケもついてきます。それは、介護福祉の世界です。

 すでに社会の高齢化がすごい勢いで進んでいることは、どなたもご存じですよね? そのせいで、介護福祉の世界では慢性的な人手不足に陥っています。しかも、サービスを受ける人の数が飛躍的に伸びていることもあり、現場では実にさまざまなニーズが生まれてきているのです。一見、おカタく見える介護福祉業界は、実はとても柔軟性のある業界に変わりつつあるといえるでしょう。以下、好きなこと、得意なこと別に現場でのトピックを挙げてみましょう。

★コスメ大好き!美容に興味あり!
 今大人気なのが、高齢者や障害者専門の出張美容師さん。カットをしてもらうと患者さんの表情がとても明るくなるのだそうです。この仕事をするには美容師免許や美容師経験も必要となりそうですが、このトピックを応用して、高齢者向けのメイク教室を開いたり、出張でネイルケアをするなどの仕事を考えてみてはいかがでしょう? やはり女性はいくつになってもキレイでいたいもの。女心を刺激する美容の効果は侮れないと思います。

★癒しの世界が好き、肩もみ得意!
 アロマテラピー、リフレクソロジーなど、私たちも普段からお世話になることの多い癒しの世界。今、介護福祉との融合が最も進んでいるのもこのジャンルです。寝たきりで固まってしまっている身体の部位を優しくもみほぐしてあげると、患者さんは本当に喜んでくれるのだとか。施術によって伝わる肌への刺激が、脳を活性化させるなどの効果もあるようです。最近では定期的に施術者を招く医療福祉施設も増加中。プロ養成スクールには、介護医療や高齢者福祉について時間を割いて教えてくれるところも増えています。

★音楽好き、絵好き、もの作り大好き!
 芸術療法とは、患者さんにアートを観賞したり作ったりしてもらうことで症状の改善を促す療法。音楽、絵画、陶芸のほか、フラワーアレンジメントなどで応用するケースもあります。認知症の進行緩和に役立つことが知られ、特に高齢者福祉施設では芸術療法を採り入れるところが増加中。医学的、心理学的知識も必要ですが、大好きなアートを活かして長く働きたいなら注目してみたいジャンル。基礎レベルの知識なら、通信でも学べる講座が登場しています。

★自称・アウトドア派、スポーツ大好き!
 昨年、介護保険制度が見直された際に、介護状態にならないために運動や栄養面に気を配るサービスも採り入れていきましょうという「介護予防」の考え方が導入されました。この改訂に伴って、スポーツに携わる人の仕事の場が広がり「ユニバーサルスポーツコーディネーター」「介護予防運動指導員」など、具体的な資格も続々登場しています。「遊びなら任せて!」というアウトドアファンも、レクリエーションの提案などの分野で活躍できそうです。

★人に相談されるとすごくうれしい
 医療行為や介護だけでなく、患者さんの心理的ケアにも注目が集まる一方、人材不足によるハードワークから心身に不調を訴える従事者も増加中。介護福祉業界でカウンセラーが相手にするのは、患者さんだけではなくなっています。介護福祉には直接関係ありませんが、高齢化で定年後の“第二の人生”を模索する人が増える中、キャリアカウンセラーや生涯学習インストラクターなどのニーズも増加中。アドバイザー的な仕事は、今後この業界で不可欠な存在になっていきそうです。

★旅行なら、ワタシにまかせて!
 来年からドカンと定年を迎える団塊世代をターゲットにした、いわゆる「団塊ビジネス」にも多く見受けられる旅行関連サービス。これが介護福祉の分野でも注目を浴びています。例えば介護タクシーや外出をサポートするガイドヘルパーの存在。点字案内の充実や手話通訳者の採用増加など、障害者や高齢者に旅行を満喫してもらうためのサービスが非常に充実してきています。これらのスキルや資格にあなたが得意の観光知識を加えれば、相手に楽しんでもらえること間違いなし。特に有名観光都市ではこれらのサービスを専門にするNPO団体がたくさんありますし、旅行会社でも障害者、高齢者向けのツアーを組んでいるところが少なくありません。

■おさえておきたい「ホームヘルパー2級」

 いかがです? 実に多くの好き・得意を、介護福祉業界が受け止めてくれることがおわかりになったかと思います。しかも、介護福祉業界は人生経験が役立てられる業界とも言われていて、年齢を重ねることがマイナスになることはありません。もちろん前提として、人のお世話をするのが好き、人と関わるのが好きというホスピタリティ精神が求められますが、もしあなたが「ありがとう」と言われることに喜びを感じるタイプなのであれば、好きなことを仕事にする充実感と、仕事で認められる手応えの両方が手に入れられる、またとない活躍の場になることでしょう。

 ただし、この業界で仕事をするには、高齢者や障害者と関わるための最低限の知識(医療、介護、福祉、心理など)に通じている必要があります。そのために、できるだけ取得しておいてほしいのが「ホームヘルパー2級」資格。この資格は、在宅介護を受けている高齢者や障害者にたいして、日常生活のサポートを行う人のためのものですが、この業界で求められるベーシックな知識をバランスよく身につけることができる点でおすすめ。取得までの期間も1~3カ月程度です。取得後、まずはヘルパーとして働きながら、自分らしいサービスの提供方法を模索するという手もあると思います。

まとめ

・介護福祉の業界では新サービスが続々登場中。あなたのおケイコ歴、好きなこと、得意なことを活かせる場面がきっとある!

・介護福祉業界は“人生経験”も活かせる業界。好き、得意にさらにこれまでの職務経験もプラスすれば、幅広く活動しながら長く働き続けられる可能性も大。

・介護福祉業界で働く際は、医療、福祉、介護などのベーシックな知識を必ず身につけること。基礎知識がまんべんなく学べる「ホームヘルパー2級」はオススメ資格(※ただし、今秋資格改訂される可能性大。詳しくは下記をご覧ください)。

・「ホームヘルパー」資格は、各自治体が開催している講習会か通信講座を受講することで取得できます(1級取得には実務経験が必要)。

※ホームヘルパー資格の改訂について
介護職員のレベルアップや地位向上のために、早ければ今秋にも介護の仕事に携わる人の基本要件(持つべき最低限の資格)は介護福祉士資格になる予定です。資格移行期間中は「介護職員基礎研修」という500時間の研修を受ける必要がありそうですが、ホームヘルパー2級をもっていると、このうち150時間が免除される予定。さらに1年以上の実務経験を持つヘルパー2級保持者は、210時間免除。一概には言えませんが「できるだけ早く介護福祉業界で働きたい」と考えているなら、改訂前にホームヘルパー2級を取得しておく方法も有効だと思います。


阿部志穂

学び
資格趣味大学・大学院留学


2006-03-07 10:53  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(2) 
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