Vol.13 あなたの“世界”を変える海外のおケイコ
あけましておめでとうございます(ちょいと遅いですが…)。
今回からこのブログも「資格」から「おケイコ」全般にまで視野を広げてみたいと思います。まぁ、新年を迎えて心も新たに…といったところでしょうか。資格に関する疑問・質問も引き続きお待ちしていますので、どんどんメールを送ってくださいね。
1月といえば、やはり新しいコトの始め時。年頭にたてた「今年こそ」の誓いが怪しくなる前に、さっそく行動に移してしまいましょう。資格取得の勉強に限らず、新しいお稽古事を始めることも、夢を早く確実に実現するために有効な方法です。
「今年こそ自分を変えたい」「夢中になれることを見つけたい」、けれど「具体的に何をしたら…」と少々困り気味のあなたに、とりあえずオススメなのは海外のおケイコ。さまざまなレッスンが開講されている今の日本では、そうとうレアな国のおケイコも探せば習える環境にあります。ブラジルのカポエイラダンス、アルゼンチンのアルパハープ、オーストラリア原住民の楽器ディジュリドゥなんて、中身はよくわからなくてもなんだか好奇心をそそられますよね。これらのおケイコ、現在すべてレッスンが行われています。スタートはそんなところからでOK。「おもしろそう!」と思ったときに行動を起こすかどうかで、あなたの1年が変わってきますよ。
自分を変えるための海外のおケイコ、即効性が高いのは言語、料理、音楽、ダンスなど、その国の文化に密着しているアイテムです。
サッカーの熱狂的なファンのよしみさん。前回開催のW杯日韓大会の興奮がさめやらぬ中、多くのボランティアが会場で活躍していたことに目を付けました。次回ドイツ大会では「自分もその一員として、もっと選手に近いところで大会の雰囲気を感じたい」と、まったく知識のないところからドイツ語の勉強を始めました。目標はもちろん、ドイツ大会でのボランティア採用です。好きこそものの上手なれ。週2回、欠かさず語学学校に通い続けたことで、よしみさんの語学力は3年間で相当なものに。レベルが上がるにつれてドイツの文化にも興味が広がり、ドイツ料理専門店でアルバイトの職を得ることに成功しました。たまたまその店のドイツ人シェフが、サッカーファンだったこともあって意気投合。シェフと日本人スタッフの通訳担当としても重宝されたよしみさんは、店のスタッフからも店に通う常連のドイツ人からも慕われ、一気に交友関係が拡大。もともとのサポーター仲間とドイツ人の友人たちもよしみさんを介して交流を始め、彼女はさしずめ小さな国際親善大使といった役回りに。制度上の問題もあり、ドイツ大会でのボランティア活動は実現が難しそうな気配なのですが、すでに仲間たちと大観戦ツアーを組むことが決定。「ドイツも日本も応援できるなんて楽しみ!」と、今から来年に向けて胸を躍らせています。
「絶対やせるから!」という友だちの誘い文句でフラメンコを始めたあきこさんも、ワールドワイドな生活を楽しんでいる一人。最初はステップひとつ覚えるのにも苦労していましたが、バール(スペイン風の居酒屋)で行われた初めての発表会に出演してから、フラメンコ漬けを通り越してスペイン漬けの毎日に。まずはスペイン旅行を決行。現地の人たちとコミュニケーションできなかった悔しさをバネに、スペイン語教室へ通い始めました。その後、学んではスペインに渡航し、新たな課題を見つけて帰国してはまた学び直して渡航し…を繰り返すこと2年間で3回。その間、上達したのはスペイン語だけではありません。フラメンコを踊る姿にも磨きがかかり、発表会でメインダンサーの一人に選ばれるまでに。渡航の相談に何度も赴いたスペイン大使館のスタッフとも仲良くなり、なんと大使館主催のパーティに呼ばれるといううれしいハプニングも。そんな明子さんのお宅で出された料理は、パエリアにピンチョス。キッチンに立つときだってついステップを踏んでしまう踊り子ぶり。フラメンコを始めてから親交を深めた教室の仲間(明子さんに負けないくらいのフラメンコファン)や都内のバールを渡り歩くうちに知り合った在日スペイン人の友人もひっきりなしに部屋を訪れて、フラメンコ談義に花を咲かせます。ダンスからスタートしたことで、語学、料理、音楽と生活のフィールドが広がり、交流の輪も広がった明子さん。「かぶれてるって言われてもいいんです。本当にかぶれてますから(笑)。趣味はスペイン、第二の故郷もスペイン!」。そう言い切れる暮らしは本当にうらやましいと思うのですが、彼女だってもとは「夢中になれることを探して、三日坊主のおケイコを何度も繰り返したタイプ」だったんですよ。
こんな風に、ひとつの“海外ものおケイコ”にハマったことをきっかけに、生活や交友関係が劇的に変わり、それを楽しんでいる人が増えています。
「セクシーな衣装が着てみたいからエジプシャンダンス」「韓国スターにファンレターを書きたいからハングル文字」「ワインが大好きだからフランス料理」「象に乗ってみたいからタイ語?」…。きっかけはどんなことでもいいと思います。夢中になっているうちに、その国の文化全般がいつの間にか身についてしまうのが海外おケイコの魔力。そこにネイティブの友人ができてコミュニケーションの楽しさも加わったら、逃れることはできません(笑)。ミーハー全開大いに結構。まずは、好きな国のおケイコをひとつ、始めるところから06年をスタートしてみませんか?
●何から始めていいか迷ったら、好きな国のおケイコをひとつチョイス。とくにダンス、音楽、料理、語学などはレッスンを通じてその国出身の在日外国人と交友関係を築ける可能性が高く、「暮らしが変わった」実感値を得やすい速攻アイテム。
●レッスンを行っている教室が探せないときは、各国の文化交流センターや大使館などにも問い合わせを。在日外国人が個人で開講しているレアなレッスン情報、おケイコのきっかけになりそうな交流イベント情報などが手に入れられる可能性大。
阿部志穂
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