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Vol.12 どうやって取得する!?資格の学習方法を検証

このブログもすでに12回目。半年にわたっていろいろな資格の話をしてきましたが、あなたの役に立つ情報はありましたか? 今年の更新もこれで最後と言うことで、今回は今まであまり触れてこなかった「資格を取得するための学習方法」についてお話ししたいと思います。

■コストはかからないけれど「独学」は自分との戦い!

 まずは「独学」。自分で参考書や過去問題集などを購入して、コツコツ学ぶ方法です。

 最大のメリットは、なんといってもコストが最小限に抑えられること。書籍の購入費と受験料をあわせても、トータルで3万円以上になることはまずありません。とはいえ、立ちはだかるカベが多いこともまた事実。まず、独りでモチベーションを維持しつつ学習ペースをキープしなければいけないという環境は、試験の難易度が上がるほど辛いものになっていく可能性が大。わからないことが誰にも聞けない、学習のツボがわからないなどスランプに陥ったら最後、そこから抜け出せずに断念…、という危険性もはらんでいる学習法です。あえて独学を選ぶなら、ねばり強さや計画性を持っているか、「何がなんでもこの資格を取る!」という固い意志があるかなどのセルフチェックを。

 ただ、独学の向き不向きは資格によっても変わってきます。たとえば、資格のガイド本に「標準取得期間1~3カ月」と書かれている比較的平易な資格、広く知られているものを例にあげると、簿記4級、FP技能士3級、英検3級程度のものなら、参考書を中心に学習するだけでも充分取得は可能。また、漢字検定、歴史・地理検定などの生涯学習的な資格の場合は、独りでも楽しみながら学べると思います。

 次に、資格を主催する団体が行う講習会に参加する方法。試験の主催団体や資格保持者が登録している団体が、受験セミナーを開いてくれる資格も多いもの。2,3日から10回程度までの短期のものが多く、学習のポイントや直近に行われる試験の出題傾向を教えてくれるなど、お役だち度も高い。独学派の人は、この講習会を大いに利用してみましょう。

 また資格によっては、受験資格を得るために講習会への参加を義務づけていたり、講習会の最後に行うテストに合格すれば、即資格認定としているものもありますので、取りたい資格が決まった時点で、講習会の内容は必ず確認をしておきましょう。

■選び方がカギ。本気度が高い人はやはり「スクール」。

 ビジネスに役立つ法律や会計系の資格、ITなどの技術系資格、人と関わるコンサルティング系、癒し系、医療・福祉系…、あげればきりがありませんが、いずれにしても就・転職で威力を発揮する資格を取得したいのなら、結果的に最も効率的で確実な方法は、スクールに通うことだと私は思います。

 高いです。確かに、参考書1冊1500円で済む独学に比べたら、かかる金額が100倍以上になってしまうことも珍しくありません。けれど、それだけの価値がスクールにはあると思います。なんといってもスクールの大命題は「合格させること」。資格試験については、本当によく研究しています。その道の専門家である講師陣の講義がためになることはもちろん、ノウハウを結集させたテキストや教材も、サブノートなどを用意する必要がないほどに考え抜かれて作られています。さらにスクールには、合格保証制度(一定の出席日数、模試での点数がキープできれば、合格するまで何度も講義が受けられるなどのシステム)や就職サポートなど、さまざまなサービスも用意されているので、受講中から合格後まで、不安を感じる瞬間がほとんどないと言っても過言ではないでしょう(合格できるかどうかという話は別として)。独学の場合と比べてみてください、かかる時間的、精神的な負担がどれだけ少なくて済むか、一目瞭然だと思います。

 スクールで学ぶ最大の懸念は、「よいスクール、自分にあったスクールはどうやって選んだらいいか」でしょう。仕事柄、こういった質問をよく受けるのですが、スクール選びを成功させるには、直接スクールに行くしかないと私は考えます。できるだけたくさんのスクールのパンフレットを請求して、「これぞ」と思うスクールには必ず足を運んでみる。すると、パンフレットに書いてあることと違っている点、パンフレットでは気づかなかった意外な点など、たくさんの発見があるはずです。スクールの見学に行ったら、まずは雰囲気、生徒のタイプ、施設・設備の充実度をチェック。さらに、実際に授業を見学させてもらったり、コース選択のカウンセリングまで受ければかなりの判断材料になるでしょう。講義の進め方、スクールの雰囲気が自分に合っているか、学習するのに充分な環境か、スタッフは親身になってくれているかなどがわかれば、安心して入学することができると思います。ここを怠ると必ず後悔することになりますから、比較と検討はしっかり行いましょう。

■すべての学習方法のいいところどり!注目したい「通信」

 最後に紹介するのは、通信教育という方法です。「大学」の回でも触れましたが、通信で学ぶという方法は、個人的にもとても注目している学習法。インターネット環境が整備されてきたお陰で、今、通信教育は目を見張るばかりの進歩を遂げています。

 例えば、資格スクール大手のLEC東京リーガルマインド(http://www.lec-jp.com/)のホームページを見てみましょう。通信講座の欄をクリックすると、実に多彩な学習方法が提案されています。テキストを中心に学習する従来のスタイルは影を潜め、カセット、ビデオ、DVD、WebさらにはiPodといったメディアを使った学習法がズラリと並び、好みで選べるようになっています。

 これらのメリットは、自宅にいながら、好きな時間に、スクールと同等の講義を受講することができるということ。しかも、わからないところは何度でも繰り返し聞いたり見たりすることができますし、それでも解決しない問題はメールや電話、FAXで質問することだってできるのです。受講料も、通学制クラスに比べれば割安の設定になっているところがほとんど。独学の良さを実感しながらそのマイナス面も払拭できる、時間的制約も、経済的な問題も緩和してくれる通信教育という方法。テキストと添削指導のみの学習なら少々不安が残りますが、今の進化したシステムなら、私は間違いなく通信講座の受講を選ぶと思います。

 ビジネス資格以外にも、フラワーアレンジメントやリフレクソロジー、ネイル、エステティックなど、スキルの修得を必要とする資格についても通信講座が次々と登場しています。通信とスクーリングを組み合わせたり、課題制作のための材料一式が定期的に届くなど、本当によく工夫されているなと感心してしまう講座がこちらも多数。近くにスクールがない、忙しくて時間がない、けれど真剣に転身したいと考えている人にとって、通信教育は無視できない存在になりつつあると言えるでしょう。

 自分にぴったりの学習方法は見つかりそうですか? 実は大手資格スクールでは、1月から新規講座を一斉に開講するところがほとんどです。どの方法を選ぶにしろ、あなたの「来年こそ」を実現するには、この時期から検討を始めるのが良策といえるでしょう。

 来年もまた、あなたにとって素晴らしい1年になりますように。

まとめ

各学習法のメリットとデメリットをまとめてみました。

■独学

メリット …コストがかからない。
      自分のペースで学習が進められる。

デメリット…モチベーション維持が難しい。
      不安、疑問点を解決しにくい。
      学習のコツをつかむのに時間がかかる。

解決方法 →資格団体主催のセミナーに参加するなどして、
      受験情報と学習のコツを体得する。
      仲間をつくって一緒に勉強する。
      資格取得者の話を聞くなど。

■スクール

メリット …受験のノウハウを蓄積したテキストと講義で効率的に学べる。
      クラスメートから刺激を受けられる。
      さまざまなサポートが用意されている。

デメリット…10万円単位のコストがかかる。
      自分のペースで学習しにくい。

解決方法 →ローンや分割などを利用する。
      振り替え制度など忙しくて欠席した際の
      フォローシステムがあるスクールを選ぶなど。

■通信教育

メリット …好きなときに、好きな場所で、自分のペースで学べる。
      効率的に学べるよう編集されたテキストや教材で学習できる。
      質問制度などのシステムで独学の不安が払拭できる。

デメリット…クラスメートや講師のコネクションなどの人脈ができにくい。
      生の講義に比べると情報量が不足する。

解決方法 →ホームページ上で受講生同士で交流できる
      コミュニティなどがある講座を選ぶ。
      スクーリングも併用できる講座を選ぶ。
      Web上でリアルタイム受講できる講座を選ぶなど。


阿部志穂

学び
資格趣味大学・大学院留学


2005-12-20 10:20  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
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